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■vol.9 リマスタリングされる作品(2006.11.1)

下の画像は作品「jane angel」の変遷を部分的に切り取ったものである。

1年間で2回のリマスタリングをおこなっている。

作品を描き始めるときは、常に絵全体の構図やバランスを意識しながら

同時に大量の情報を処理して作業をすすめることになるわけだが

一度完成してしばらく時間をおくと、あらためて作品を客観視出来るようになる。

客観視と言っても他人の目で見るわけではないが、制作時よりも余裕をもった見方が出来るという意味での客観視である。



絵を描く人にはわかると思うが、ほんの1年前くらいに描いた絵を見返すと

ものすごく変に見えたり稚拙に感じたりすることはないだろうか?

とくに技術的な面で言えることであるが。


デジタルで作成された作品は加工や複製、履歴保存がとても容易に可能だ。

これはアナログ作品の普遍性や希少価値とは逆行するが、デジタルは劣化しないという特長を持っている。

大げさな話をすれば、ひとつの作品を一生かけて完成させることも出来るのだ。

僕が同じ作品を何度もリマスタリングするのはそういう考えが根底にあるからだ。


僕がリマスタリングに注ぎ込むエネルギーは新作を作り出すそれと同等でありたいと思っている。



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