コラムのトップへ
■vol.16 ネジ屋(2008.5.17)
今回は家族について。
母が昔から僕に言い聞かせてくれている
「良平、お前はネジ屋になれ」
という言葉がある。
子供のころはその言葉の意味がさっぱりわからなかった。
「なんで僕がネジなんか売らなきゃいかんの?」
そう問いかけると母は教えてくれた。
「ネジがないと、例えばこの時計を組み立てることはできない。
人も同じ、人間同士をつなぐネジがないと、心がバラバラの悲しい世の中になってしまう。
だからお前だけのネジをみつけて、それで人の心をしっかりとつなぎとめなさい」。
言い回しは忘れたが、そういった意味合いの言葉だった。
今でも僕は自分だけのネジとは何かを考え、探している。
それが『絵』なのかもしれないし、『心遣い、やさしさ』のようなものかもしれない。
すくなくとも母のその言葉はしっかりと僕の心にねじ込まれた教えとなって
働きかけてくれている。
コラムのトップへ
(C)RYOHEI YAMASHITA All rights reserved.