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■vol.12 小さなビジネス(2007.08.30)
現在、自分のなかで大切にしている仕事がある。
決して大きな規模だったり派手さはないが、確実に人の心に残る仕事だ。
アイデアの発端は2005年、自動車メーカーH社の販売店で来場者の似顔絵を描く
イベントの出演依頼をいただいたときのことだ。
あるお客が自分の愛車も描いて欲しいと言った。
もともと車好きな僕にとって、そのような依頼は問題なかった。
おもむろにお客の愛車を描いて渡したところ、とても感激してくれた。
いったいこのお客の感じる満足感はどこから来ているのだろうか?
やっていることはいたってシンプルで、お客の愛車のイラストに登録ナンバーを書き加えたものを手渡すというだけのこと。
それはもらう側にとっては世界に一枚しかないプレミアムイラストということになる。
そのとき僕は、これはもしかするとビジネスとして成立するかもしれないと感じた。
さっそく僕は「納車記念プレミアムイラスト」と題した企画書を作成し、先方に提案した。
web上で簡単に注文できるシステムも見よう見まねで作成し、理解ある担当者に恵まれ、ついにこの企画は実現したのだ。
一台一台納車されていく新車への思いを裏切らぬよう、心を込めて描いている。
現在、少しずつではあるがこの企画を採用してくれる店舗も増え、今までに1000人以上の新車オーナーに僕の絵が送られたことになる。
あるきっかけから生まれた小さなビジネスが、確実に人の心を打つようになったことは、僕にとって大きなよろこびとなっている。
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